みらい動物病院 医院長ブログ

日々の生活や、ペットの健康の豆知識などお届けします。 滋賀県大津市を中心に診察している動物病院。夜間診療・往診ご相談ください。 トリミング施設、ペットホテルも併設しております。専用駐車場有。

こんばんわ。
滋賀県のみらい動物病院です。

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かなりのご無沙汰ですね・・・
申し訳ございません。実はこの記事も、ハロウィンで世間が盛り上がってる頃に書き始めました(苦笑)

リンパ腫で闘病中のチャチャについての記事も止まっていて申し訳ありません。
皆様、意外と(笑)このブログをご覧頂いているようで、飼い主様からもご心配の声をいただいております。

現状、25週に渡る抗癌剤プロトコールを終え、元気に暮らしております。
数週間の命かもしれない・・・
と、絶望していた2月からは想像できないぐらい、よく食べ、よく遊び 、元気にしております。
改めて、治療経過を記載していき、【高悪性度消化器型リンパ腫】と闘う、ネコちゃんそして飼い主様の
励みになればと思います。


さて、本日は、違う話題です。。 
当院に来院される方は、外科・内科・整形外科・循環器科・泌尿器科など様々な分野にわたりますが、
その中でも比較的多いのが、皮膚科のセカンド・サードオピニオンです。


適確な検査・診断・治療を行うことにより、当院に来られた多くの皮膚病の子らを持つ飼い主様からは、

『痒みが治まって夜も寝られるようになった』
『何年も生えてこなかった毛が生えてきた』
『皮膚病が良くなると犬も見違えるように活気が出てきた』

など、多くのお喜びの声をいただいております。


ところが、適確な検査・診断をくだすことは出来ても、治療経過が思わしくないもしくは、一生薬を飲み続けないと
維持できないという子たちもいます。

そんな治療の難しい病気の一つに、『アレルギー性皮膚炎』があります。
『アレルギー性皮膚炎』と言っても、蕁麻疹のような一時的なものから、重度のアトピー性皮膚炎まで、
症状や重症度は様々です。

『アレルギー性皮膚炎』の主な治療法は、
・可能な限りアレルギーの原因物質(アレルゲン)との接触を避ける
・抗ヒスタミン剤によるアレルギー反応の予防
・ステロイドのような消炎剤や、過剰な免疫反応を抑える免疫抑制剤を使用

更に当院オリジナルのスキンケア療法を組み合わせることで、投薬量を減らしたり、重症化しないように
ケアをしていきます。


この方法で、症状は緩和され、ワンちゃんたちはだいぶ楽にはなるのですが、
薬を完全にやめることは出来ないのです。



では、人間の場合はどうなのか?


アレルギーの一つである花粉症で考えてみると、実に様々な治療が行われています。
ワンちゃんと同じように抗ヒスタミン剤が主流ではあるものの、体質を変えてしまって、
アレルゲンをアレルゲンとして体が認識しないようにしてしまう治療方法というものもかなり広まってきています。


その治療法が、【減感作療法】です。


メカニズムを簡単に説明しますと、

1.アレルゲンをごく少量から体に入れていく
2.すこしずつ体に入れるアレルゲンの量を増やしていく
3.アレルゲンに対し体が慣れてしまいアレルギー反応が起きなくなる

たったのこれだけです。


この治療がワンちゃんでも出来るのです。
実は、当院でも以前から減感作療法自体は実施しております。
しかし、対象となるアレルゲンは、【コナヒョウヒダニ】と呼ばれる、いわゆるハウスダストのみでした。
しかも、週に1回の注射を5回~6回続けていただく必要があります。

もちろん、劇的に効果の出る子もいるですが、アレルギーの原因物質が【コナヒョウヒダニ】だけでない子などは、治療結果はあまり思わしくないこともあります。

今回、当院で導入を開始したものは、『舌下免疫療法』というもので、
簡単に言いいますと、注射を打つことなく、おうちで減感作療法を実施できるというものです。
しかも、注射で行う減感作療法のように、『コナヒョウヒダニ』だけを対象としておらず、
『細菌』、『カビ』、『植物』など、多くのアレルゲンに対応することができ、また、複数のアレルゲンを
同時に治療できる
のです。


しかし、いくつか問題点もあります。

1.食物アレルギーには非対応
2.アレルギーが原因の皮膚病だと確定診断が必要(その他の皮膚病を除外)
3.オーダーメイドでお薬を作成する為、治療開始までに時間を要する
4.治療期間は数ヶ月~1年程度(即効性がある治療方法ではない)

海外では、以前から実施されており、有効率は60%ほどではありますが、アレルギー性皮膚炎が
治る可能性のある唯一の方法
だと言えます。

繰り返す皮膚疾患や難治性皮膚疾患をお持ちのワンちゃんには、一度ご来院頂くことをオススメします。
尚、皮膚科のセカンドオピニオンをご希望の際は、必ずご予約を願います。
初回は、診療に最低1時間はかけてじっくりと説明します。
その為、通常診療時間内にお越しの場合は、他の患者様の診療を間に挟ませて頂くため、数時間かかりますので、ご了承願います。

※セカンドオピニオンで舌下免疫療法をご希望の場合も、診察をさせていただき、アレルギー性皮膚炎の
治療が必要と判断した場合のみ適用とさせていただきます。


 
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みらい動物病院は、病気の治療・予防だけでなく、 ペットが日々健康に暮らせるための食事指導やしつけ・マナー、お手入れ方法の指導、動物を通じての子供教育など、ペットとペットオーナーそして地域の方々と共に、ペットと暮らしやすい大津市のみらい(未来)を作っていきたいと考えます。

アットホームで話しやすい、ペットオーナー様が参加出来る、オープンな診療を心掛けております。どんな事でもお気軽にご相談下さい。

»みらい動物病院ホームページ
»みらい動物病院facebookページ

休診日;木曜日、日・祝午後
診察時間:午前9時~12時 午後4時~7時30分
夜間・緊急は随時受付

今回は、チャチャの抗がん剤2回目です。
前回まではコチラをご覧下さい。


前回の1回目の抗がん剤治療は、慣れない場所だったせいもあり、投薬中こそ元気がありませんでしたが、
おうちに帰ってからはすぐにご飯も食べ普段と変わらないような状態でした。
機嫌は悪くなさそう。
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しかし、チャチャのお友達の『みらい』は、匂いがいつもと違うことに気づいたらしく、シャーシャー言って、なかなか受け入れてくれませんでした・・・


翌日からは、仲良くしてくれていたので良かったですが、今後が思いやられます。

さて、抗がん剤プロトコル第2週目は、シクロフォスファミドになります。
今回は血管からの注射で投薬しますが、ネコちゃんの性格によっては、内服薬として処方されることも多いです。

このお薬自体は、腫瘍に対する作用は比較的弱いのですが、取り扱いには非常に気を遣わなければなりません。
催奇形性(妊娠中の胎児への悪影響)発がん性が確認されており、尿中に比較的高濃度に排泄されますので、投薬後にしたおしっこは、手袋・マスクを装着し、小まめに掃除することが必要となります。

また、副作用として、出血性膀胱炎が見られることがあるので、おしっこの色が分かるような2槽式タイプのおトイレの方が管理がし易いと思います。
 

では、前回同様、1回目の抗がん剤投与から2回目の抗がん剤投与までを、時系列で追っていきます。

2016.02.16
1回目の抗がん剤投与翌日です。
昼間は病院へ連れて行かれることを警戒をし、隠れていましたが、夜には夜には普通に接してくれました。
食欲はいつもの半分ぐらい。

2016.02.17~21
昼間は警戒はするものの、病院で着ている服から部屋着に着替えると大丈夫のようです。
食欲もまずまず。病気発覚前ほどは食べませんが、体重維持は出来ています。
以前はしていた「みらい」と夜中の大運動会が見られないのでやはり調子が良くはないんやろな・・・
と、少し落ち込む。

2016.02.22
「にゃんにゃんにゃんの日」なのに、チャチャにとっては地獄の抗がん剤の日。
前回おこなったビンクリスチンの副作用が出ていないかの血液検査を行います。

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白血球の減少や貧血、肝臓・腎臓の数値もなく良好でしたので、いざシクロフォスファミドの投薬開始です。
トイレでおしっこもしてくれましたし、前回よりは少し慣れてくれたかな?
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帰ってからも血尿・吐き気もなく、大丈夫そうですね。
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こんにちはヽ(^0^)ノ

今回は抗がん剤治療1回目について記載します。
前回まではコチラをご覧下さい。




前回書きましたとおり、チャチャはドキソルビシンをプロトコールに含んだプロトコルを採用することにしました。

第1週目は
L-アスパラギナーゼ :400IU/kg  皮下注射
ビンクリスチン:0.5-0.7mg/㎡    静脈注射
プレドニゾロン:2mg/kg              経口投与


まず、リンパ腫で落ちてしまった体力をL-アスパラギナーゼである程度回復させ、
その後にビンクリスチンの静脈注射という予定。
プレドニゾロンは、食欲が落ちている間は皮下注射を行いました。
では、時間とともに記載します。

2016.02.10
試験開腹。腸間膜リンパ節の腫大及び、腸間膜と腸管の癒着を確認。
リンパ節の一部を切除し、病理検査へ。

2016.02.12

高悪性度消化器型リンパ腫との検査結果。
直ちに、L-アスパラギナーゼ400IU/kg及び、プレドニゾロン2mg/kgの皮下注射。

2016.02.15
元気・食欲の改善が見られた為、入院をし、ビンクリスチン0.5mg/㎡ で、1時間かけて静脈注射を行う。
投薬後、腫瘍崩壊症候群の発生を少しでも抑えるため、生理食塩水を7時間静脈点滴。

処置後の血液検査結果です

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ALT(肝臓)がやや上昇、赤血球の項目が高めなのですが、腸管からの水分吸収が低下していたため、
脱水による影響だと思われます。
心配していたカルシウムの上昇はなかったので、一安心ですが、要経過観察です。

入院・投薬中は、不安からか怯えた様子でしたが、家に連れて帰るとご飯もよく食べ、嘔吐もないようでしたので
よかったです!



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