みらい動物病院 医院長ブログ

日々の生活や、ペットの健康の豆知識などお届けします。 滋賀県大津市を中心に診察している動物病院。夜間診療・往診ご相談ください。 トリミング施設、ペットホテルも併設しております。専用駐車場有。

ご無沙汰しております・・・
毎度、更新遅れてしまい申し訳ありません。

7月末に私の飼っているゴールデンレトリバーの肝臓に腫瘤が見つかり手術をしたり、
重症の入院患者さんが続いたりと、なかなかハードな日々を過ごしておりました。

おまけにスマートホンまで故障し、電話帳が全て消えてしまったり、音信不通状態でした(笑)


さて、今回は、 過ごしやすい季節、『秋』に感染が多い
ワンちゃんのレプトスピラ感染症

繁殖シーズンを迎える猫ちゃんで注意したい、
ネコエイズ

の、予防キャンペーンのお知らせです。


【レプトスピラ感染症】
水辺(田んぼ・川・水溜まり・琵琶湖など)で感染する機会の多い、人獣共通感染症(動物から人へも感染する感染症)です。
高熱が続き、腎不全や肝不全を引き起こし死亡することも多い病気です。
6種以下のワクチンでは予防が出来ません
reputosupira


【猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)】
人間と同様、感染すると一定の潜伏期を経た後、免疫不全状態(体を守る機能が低下する事)へと陥り、
亡くなってしまう病気です。
猫から人への感染はありません。
猫同士のケンカや交尾で感染をしますので、繁殖シーズンを迎えるこの季節は、外出する猫ちゃんでは、非常に感染機会の多い病気となります。
FIV


レプトスピラ感染症予防接種キャンペーン
・6種以下のワクチン接種をしている子限定
・初年度2回セットで3000円(別途再診料は必要)
・先着10セット限定

ネコエイズ予防接種キャンペーン
・接種前に既にネコエイズに感染していないかの検査が必要(特別価格設定)
・初年度3回セット4800円(別途再診料は必要)
・先着10セット限定


ご希望の方は、お早めにご予約ください。

»お問い合わせはこちらから



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みらい動物病院は、病気の治療・予防だけでなく、 ペットが日々健康に暮らせるための食事指導やしつけ・マナー、お手入れ方法の指導、動物を通じての子供教育など、ペットとペットオーナーそして地域の方々と共に、ペットと暮らしやすい大津市のみらい(未来)を作っていきたいと考えます。

アットホームで話しやすい、ペットオーナー様が参加出来る、オープンな診療を心掛けております。どんな事でもお気軽にご相談下さい。

»みらい動物病院ホームページ
»みらい動物病院facebookページ

休診日;木曜日、日・祝午後
診察時間:午前9時~12時 午後4時~7時30分
夜間・緊急は随時受付 

 

『ステロイドを使うのは抵抗が・・・』
 
日々診療を行っているとこんな声をよく耳にします。

では、
「ステロイド」とはどのようなものかご存知でしょうか?
 
副作用とはどのようなものがあると思いますか?


動物病院で処方されるステロイドとは、多くの場合、『プレドニゾロン』と呼ばれる
副腎皮質ホルモンの事を指します。

副腎皮質ホルモンは、副腎という臓器でコレステロールから合成されるホルモンです。
生体内で合成されるものですので、外からお薬として使用する場合は、当然様々な作用が出てきます。 

副作用とは、
医薬品の使用に伴って生じた治療目的に沿わない作用全般を指します。
 
つまり、目的によってはその作用が主作用(目的とする作用)であったり副作用であるわけなのです。
と、言うことは、ステロイドの起こしうる作用を知っていれば、自ずと副作用も見えてくるという事ですね。

では、ステロイドの作用にはどのようなものがあるのかを説明し、それぞれの作用に対し、問題となりうる点を挙げていきますね。

1.糖代謝に対する作用
肝臓で、アミノ酸(タンパク質が分解されたもの)からブドウ糖を合成(糖新生と言います)します。
『脳』がエネルギーとして利用できるのは『ブドウ糖』のみです(正確にはケトン体という物質も利用できますが)。
その為、糖分を摂取できないような緊急時には特にに重要な作用なのです。

【問題点】
血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇する為、糖尿病を発症するリスクが上がります。
また、『肝臓』で、ブドウ糖を合成するので、『肝臓』に負担がかかる為、肝臓の悪い子では使用を控えます。 


2.タンパク質代謝に対する作用
タンパク質(筋肉)を分解し、アミノ酸の産生を促進します。産生されたアミノ酸は1.の経路でブドウ糖へと変わります。

【問題点】
筋肉が痩せてきたり、皮膚が薄くなる(皮膚もタンパク質です)という症状が見られます。
クッシング症候群という副腎皮質ホルモンが過剰に出てしまう病気でよく見られます。 

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3.脂質代謝に対する作用
脂肪組織に作用し、脂肪の分解を促進。一部組織では脂肪の合成が促進します。

【問題点】
動物ではあまり顕著ではありませんが、四肢の脂肪が減ってきたり、顔の脂肪が増えてくる(ムーンフェイス)が見られることがあります。


4.抗炎症作用
炎症とは、熱感・疼痛・腫脹・それに伴う機能障害の事を指し、ステロイドはこの炎症反応を抑制します。

【問題点】
この作用は副作用として取られる事はあまりありませんが、この作用を目的としてステロイドを乱用する事で、副作用の発現に繋がる事があります。


5.免疫抑制作用
免疫とは、体を守る為に生体が持つシステムの事であり、一部の病気では、過剰な免疫反応が起こること(膠原病アレルギーなど)で、体に害を及ぼします。
ステロイドはこの免疫システムを抑制する働きがあります。
比較的高用量で使用することで免疫抑制作用を発揮します。

【問題点】
この作用はステロイドの持つ非常に優れた作用なのですが、感染症(ウイルス・細菌・寄生虫・真菌など)をもつ子に使用すると、時に重篤な症状を引き起こしたり、治りが悪くなったりする事があります。


6.利尿作用
抗利尿ホルモン(体内に水分を保持するホルモン)の働きを抑制することで尿量が増えます。

【問題点】
ステロイド使用時に、最も頻繁に見られる作用です。投薬を中止すればすぐにおさまるので心配はないですが、
尿を漏らすほど大量に尿をしてしまう子もいるので、注意が必要です。


7.骨・軟骨に対する作用
腸管や腎臓からのカルシウムの吸収を抑制します。
また、骨芽細胞(骨を作る素となる細胞)の増殖や分裂を抑制します。

【問題点】
成長期や骨折後など、骨芽細胞が活発化している時の使用は極力控えたほうが良いと考えられます。
動物ではあまり報告はされていませんが、人間の場合、骨粗鬆症のリスク因子とも言われています。



このようにステロイドには様々な作用があり、使い方を間違えなければ非常に優秀なお薬なのですが、使い方を間違える(乱用する)と、非常に危険なお薬になってしまう、諸刃の剣のようなお薬なのです。


ステロイドのリスクを回避するためには、
『何の目的で処方されているのか?』
を、飼い主さんが理解をし、惰性で使用し続けることは避けるべきだと思われます。


当院では、自己免疫疾患アレルギー、一部の腫瘍への免疫抑制作用と、椎間板ヘルニアなどの感染症を伴わない炎症性疾患への抗炎症作用を期待しての処方以外には基本的にステロイドは使用しません。

逆に考えると、これらの病気にはステロイドが欠かせないため、『ステロイド=悪者』という条件反射があると、良くなる病気も良くならないという可能性もありますので、ご注意くださいね。



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診察時間:午前9時~12時 午後4時~7時30分
夜間・緊急は随時受付 


こんにちはヽ(^0^)ノ
大津市のみらい動物病院です。

フィラリア予防、狂犬病予防接種、ノミ・マダニ対策など、4月・5月は特に忙しく、ブログの更新が
滞ってしまい申し訳ありませんでした。

ピークは過ぎたので、また少しずつ更新していきますね。

さて、本日は、当院で導入しております最新の半導体レーザー機を使用した、新しい腫瘍の治療について紹介いたします。

今回の子は、
以前に、口腔内腫瘍にて当院で手術。病理検査で悪性黒色腫(メラノーマ)という診断が出ました。
口腔内の悪性黒色腫は、悪性度、転移率、再発率の非常に高い腫瘍であり、抗がん剤もほとんど効果がないことを飼い主様に十分に説明をし、再発・転移時の治療はその時の状況を見て相談しましょうという事になっていました。

それから半年後、腫瘍が再発し、表面から出血しているので切除して欲しいという事で来院されました。
元気や食欲はまだあるのですが、かなり腫瘍自体が大きく、このまま放置すると、咽喉頭部 を塞いでしまい、
呼吸困難に陥る可能性が高いため、手術に向けての検査を行いました。

検査の結果、貧血と肺への転移が見られたため、今後の方針について飼い主様と話し合いをしました。

飼い主様の要望としては、
・最後まで苦しまないように過ごして欲しい
・麻酔や手術のリスクは出来るだけ低くしたい
という事でした。


通常の腫瘍摘出手術を行うと、
・麻酔時間が長くなる
・多くの出血が予想される(非常に血管に富んだ腫瘍であるため) 

為、当院で提示した治療法は、
『広拡散プローブを使用した腫瘍凝固術』
という、新しい治療方法です。
 

腫瘍には、多くの血管が入り込んでおり、その血管から栄養を得ることでどんどん大きくなっていきます。
この方法は、特殊な機器を用いて腫瘍へ入り込んでいる血管を凝固(壊死)させる事で、腫瘍への栄養供給を断ち、腫瘍を脱落させるという治療なのです。


長所として、
・手術時間が短い(全身麻酔による体の負担を軽減できる)
・出血がほとんどない

と、まさに今回の飼い主様のニーズに合った方法です。


短所としては、
・腫瘍細胞の一部が壊死してしまう為、脈管(血管やリンパ管)への転移の有無が判断できない

つまり、手術しにくいような場所や大きすぎて手術で全てを切除しきれないような腫瘍、既に転移している事が
分かっている場合など、腫瘍の容積を小さくすることで
生活の質を上げるという目的で実施します。


では、実際の手術の画像です(結構生々しいですので心臓の弱い方はお控え下さい)。 



まずは、処置前の写真です
処置前A
右上顎歯肉から口唇部にかけて、大きな腫瘍があり、表面からは
じわじわとした出血が見られます


次は処置中の動画です


腫瘍と正常組織の境目に特殊な機器を刺しながらレーザーを照射しています。
様々な方向から計12回行いました。
1回の処置が2分程ですので、合計約30分で終わります。



処置直後です。
処置後
分かりにくいですが、腫瘍と唇の境目あたりが白っぽく変色しています。
この時点で表面からの出血は止まっています





そして、手術から5日後
5日後
腫瘍は完全に脱落しています。
この状態では、口内炎のような炎症が残っているのですが、2~3日で治まってきます。
もちろん元気も食欲もあるとの事です。



今回の子は、既に肺への転移が見られ、根治的な治療を行うことは不可能ですが、
ストレスを感じずご飯を食べられるなど、少しでも快適に日常生活を送るためには、
十分な効果が期待
できます。

手術はしたいけど、持病や高齢などの理由で、迷っておられる方は一度
当院へご相談下さい。

この他にも、体への負担の少ない新しい腫瘍治療(諸事情により公表はできません)もご紹介
出来るかもしれません。

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