今回は、今の時期に特に気をつけたい『熱中症』についてです。

ワンちゃんやネコちゃんが体の熱を放散する方法は、 主に『呼吸』です。
人の場合は『汗をかく』事により体温を下げることが出来ますが、ワンちゃんやネコちゃんは、
あまり汗をかきません(汗をかかないわけではないです)。 

その為、特にワンちゃんの場合は 暑い時期は口を開けてハァハァ息をしていますよね。
ちなみにネコちゃんは、もともと砂漠に住んでいた動物と言われており、暑さには比較的強いです。
逆に、ネコちゃんが口を開けてハァハァしている場合は、体温を調節しているというよりは、呼吸器や
循環器(心臓など)に問題がある事が多いので、早急に動物病院へ相談されることをおすすめします



熱中症は、予防することが最重要ですが、
万が一、熱中症かも??
と、思ったら、 次のポイントを早急にチェックしてください。

その前に、
『ぐったりしている』、『痙攣している』場合は、非常に危険な状態です!
すぐに動物病院へ!!


では、チェックポイントです。

1.身体は暑くないか?

2.意識ははっきりしているか?

3.普段より呼吸が苦しそうでないか?

4.嘔吐や下痢(血便)はしてないか?

5.ヨダレが だらだら垂れていないか?



1.身体は暑くないか?
ワンちゃんやネコちゃんの平熱は、お尻の穴で測定して、38度~39度ぐらいです。
おうちで体温が測れるようであれば、普段から測っておくと安心です。
嫌がる子の場合は無理に測ると、直腸粘膜を傷つける事もありますので、先端の柔軟な体温計の先に、ラップなどを巻きつけて測定されることをおすすめします。

『触って普段よりも明らかに熱い』
『体温が40℃を超えている』

場合は、早急に動物病院を受診してください。


2.意識ははっきりしているか?
呼びかけに反応するか(耳が動くか?など)?
目に指を近づけると瞬きをするか?

反応が鈍いもしくは、反応がない場合は、脳にダメージを受けている可能性があります。
早急に動物病院へ!


3.普段より呼吸が苦しそうでないか?
冒頭にも記載しましたが、ワンちゃんは体温を下げるために口を開けてハァハァ呼吸をします。
『ハァハァ』どころではなく、『ゼェゼェ』いっていたり、下の色が紫や白っぽい場合は非常に危険です。
直ちに動物病院へ!

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こんな色の舌は危険!
(画像は『チャウチャウ』という種類のワンちゃん。チャウチャは普段から舌の色が紫色なんです!)



4.嘔吐や下痢(血便)はしてないか?
高体温による腸粘膜の損傷や、脳にある嘔吐中枢の刺激の可能性も考えられます。
場合によっては命に関わる事もありますので、ご注意を!




5.ヨダレが だらだら垂れていないか?
熱中症が原因でヨダレが出ている場合は、かなり危険な状態です。
特に、粘調度の高いヨダレであれば脱水も起こしていますので、早めの処置が必要となる可能性があります。



さて、冒頭にも書きましたが、熱中症は予防が最重要です。

短頭種(ブルドッグ系やシーズーなど)と呼ばれる犬種や、寒い地域原産の犬種(ハスキーやセントバーナードなど)、循環器疾患(心臓病や腎臓病)を持っている子は特に注意が必要となります。



予防法ですが、

〇気温(室温)だけでなく湿度にも気をつける
→快適な室温はワンちゃんで22℃~25℃前後、ネコちゃんで25℃~28℃前後、湿度は40~60%とされています。

〇温度変化に要注意
→さほど暑くないのに熱中症で運ばれてくる子がいます。多くの場合、クーラーの効いた屋内から、暑い屋外へ出た事により、体の順応ができずに起こってしまいます。
クーラーの効いた部屋から屋外に出る場合は、クーラーの設定温度を高めにしておいたり、十分に屋外の気温が下がったことを確認してから外出するようにしてください。

また、気温は下がっていても地面(アスファルトやコンクリート)は、なかなか冷めません。
ワンちゃんやネコちゃんは人間よりも地面からの熱に晒されやすいので、注意してください。


〇十分な水分補給を
→動物も、暑すぎると動くのが億劫になってきます。
もちろん喉が渇けば本能的に水を飲みにいきますが、多少の渇きであれば我慢する場合があります。
脱水がおきると循環が悪くなる為、熱中症が起こりやすくなります。
普段よりも水飲み場の数を増やして、こまめに給水出来るように工夫してみてください。

健康なワンちゃんやネコちゃんの飲水量は、体重1kgあたり40~60ccとされています。
体重5kgの子で200~300ccが目安となりますので、一度計測してみてくださいね。

この他にも気をつけておきたいことが色々あります。
分かりやすい表を載せておきますので、是非ご参照下さい。

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