こんにちはヽ(^0^)ノ
大津市のみらい動物病院です。

フィラリア予防、狂犬病予防接種、ノミ・マダニ対策など、4月・5月は特に忙しく、ブログの更新が
滞ってしまい申し訳ありませんでした。

ピークは過ぎたので、また少しずつ更新していきますね。

さて、本日は、当院で導入しております最新の半導体レーザー機を使用した、新しい腫瘍の治療について紹介いたします。

今回の子は、
以前に、口腔内腫瘍にて当院で手術。病理検査で悪性黒色腫(メラノーマ)という診断が出ました。
口腔内の悪性黒色腫は、悪性度、転移率、再発率の非常に高い腫瘍であり、抗がん剤もほとんど効果がないことを飼い主様に十分に説明をし、再発・転移時の治療はその時の状況を見て相談しましょうという事になっていました。

それから半年後、腫瘍が再発し、表面から出血しているので切除して欲しいという事で来院されました。
元気や食欲はまだあるのですが、かなり腫瘍自体が大きく、このまま放置すると、咽喉頭部 を塞いでしまい、
呼吸困難に陥る可能性が高いため、手術に向けての検査を行いました。

検査の結果、貧血と肺への転移が見られたため、今後の方針について飼い主様と話し合いをしました。

飼い主様の要望としては、
・最後まで苦しまないように過ごして欲しい
・麻酔や手術のリスクは出来るだけ低くしたい
という事でした。


通常の腫瘍摘出手術を行うと、
・麻酔時間が長くなる
・多くの出血が予想される(非常に血管に富んだ腫瘍であるため) 

為、当院で提示した治療法は、
『広拡散プローブを使用した腫瘍凝固術』
という、新しい治療方法です。
 

腫瘍には、多くの血管が入り込んでおり、その血管から栄養を得ることでどんどん大きくなっていきます。
この方法は、特殊な機器を用いて腫瘍へ入り込んでいる血管を凝固(壊死)させる事で、腫瘍への栄養供給を断ち、腫瘍を脱落させるという治療なのです。


長所として、
・手術時間が短い(全身麻酔による体の負担を軽減できる)
・出血がほとんどない

と、まさに今回の飼い主様のニーズに合った方法です。


短所としては、
・腫瘍細胞の一部が壊死してしまう為、脈管(血管やリンパ管)への転移の有無が判断できない

つまり、手術しにくいような場所や大きすぎて手術で全てを切除しきれないような腫瘍、既に転移している事が
分かっている場合など、腫瘍の容積を小さくすることで
生活の質を上げるという目的で実施します。


では、実際の手術の画像です(結構生々しいですので心臓の弱い方はお控え下さい)。 



まずは、処置前の写真です
処置前A
右上顎歯肉から口唇部にかけて、大きな腫瘍があり、表面からは
じわじわとした出血が見られます


次は処置中の動画です


腫瘍と正常組織の境目に特殊な機器を刺しながらレーザーを照射しています。
様々な方向から計12回行いました。
1回の処置が2分程ですので、合計約30分で終わります。



処置直後です。
処置後
分かりにくいですが、腫瘍と唇の境目あたりが白っぽく変色しています。
この時点で表面からの出血は止まっています





そして、手術から5日後
5日後
腫瘍は完全に脱落しています。
この状態では、口内炎のような炎症が残っているのですが、2~3日で治まってきます。
もちろん元気も食欲もあるとの事です。



今回の子は、既に肺への転移が見られ、根治的な治療を行うことは不可能ですが、
ストレスを感じずご飯を食べられるなど、少しでも快適に日常生活を送るためには、
十分な効果が期待
できます。

手術はしたいけど、持病や高齢などの理由で、迷っておられる方は一度
当院へご相談下さい。

この他にも、体への負担の少ない新しい腫瘍治療(諸事情により公表はできません)もご紹介
出来るかもしれません。

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