こんにちは!
大津市のみらい動物病院です。

暖かくなったり、寒くなったり、まさに三寒四温ですね。
少しずつ春に近づいているのでしょう。
寒暖差が激しいと体調不調を引き起こしやすいので、ワンちゃん・ネコちゃんも飼い主様も体調には十分ご注意くださいね。

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引きこもり生活から脱したミーちゃん



さて、本日は少し(かなり)真面目なお話です。

ここ半年、我が家の愛犬・愛猫が立て続けに体調を崩しております。
犬は、高齢なのでいつ何があっても覚悟はしているのですが、いざ体調が悪くなるとやはり動揺をしてしまいます。

少しでも長く一緒にいたいという『飼い主』としての想いが強くなります。


猫は、まだ5歳前後と若い為、まだまだ一緒に暮らすことしか考えていなかったのですが、
先日4歳のチャチャが体調を崩しました。


何となく元気がないかな?とは思っていたのですが、元々野良猫出身のため、なかなか検査もさせてくれないので、食欲を中心によく様子を見ていました。
食欲はそこそこあるものの、やはり心配なので嫌われるのを覚悟しまずはしっかり触診を行いました。


すると、お腹の中に何か違和感を感じたためレントゲン・エコーで確認すると腫瘍らしきものが確認できたため、
緊急で開腹手術を実施。
開腹すると、とても摘出できるような状態ではなく、腸間膜リンパ節という部分がそこらじゅう腫れていたのです。
獣医師として、見た瞬間に『悪性リンパ腫・・・』という病気が頭をよぎりました。


腫れているリンパ節を一部摘出し、病理組織診断へ。


病名はやはり『悪性リンパ腫』
しかも、『高悪性度消化器型悪性リンパ腫』という結果でした。


この病気は、血液中に含まれる白血球の1つであるリンパ球のガンで、いわゆる『血液のガン』と呼ばれるものです。
完治は非常に厳しく、無治療の場合生存期間中央値(平均値とは少し異なる)は、
『5日~2週間』
と報告されています。

かし、『悪性リンパ腫』は、犬・猫のガンの中でも最も抗がん剤が効くガンです。
抗がん剤が奏功した場合の生存期間中央値は431日という報告もある。
『431日』
1年と3ヶ月ほど。


それほど厳しい病気なのです。
もちろん、これより長く生きている子もいるし、短い子もいる。
抗がん剤が効かない事だってある。
抗がん剤が効いても副作用が強く出る子もいるし、ほとんど出ない子もいる。


難しい選択。






とても難しい選択。




飼い主としては、『チャチャを苦しませたくない』という感情と『少しでも長く一緒に暮らしたい』という感情が入り混じる。


獣医師としては、『経験上、そしてデータ上、やってみる価値はある』という想い。

『勝てない試合というのは分かっている。だからこそ良い負け方を考えなければならない』






家族とも話し合い、『抗がん剤治療をし、副作用がきつく苦しむようであれば優しく見守っていこう』
という、結論に達しました。




さて、この事をブログに綴ろうとしたきっかけは2つあります。


1.猫の悪性リンパ腫について、診断名(悪性度や型、ステージなど)や、治療方法(抗がん剤の種類や副作用など)について詳細に正確に記載しているサイトがあまり存在しないこと。
実は、猫の悪性リンパ腫はまだまだデータが不足しているため、診断や分類、治療方法というのが確立まではしていないのです。3年前の治療が現在では行われていなかったり、分類基準が変わったり。
その為私も現時点での見解を綴っていきます。


2.先日ハムスターを飼い始めた小さな女の子が来院しました。
結果的にその子は低体温症と思われる状態であり亡くなってしまったのですが、女の子は泣きじゃくり悲しんでいました。
こんなに小さな動物で飼い始めてから3ヶ月ほどしか経っていない。
それでも『死』というものを受け止め『悲しい』という感情は十分芽生えます。
昨今の若者による猟奇的な殺人事件。
『死』というものを通じて、生命の尊さを小さい頃から知っておくという教育。
まだまだ出来ていないのかな?と感じます。


次回からは、猫の高悪性度消化器型リンパ腫について、詳しく綴っていきます。
恐らく楽しくはないと思います(笑)
ご興味ございます方はご覧下さい。



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