みらい動物病院 医院長ブログ

日々の生活や、ペットの健康の豆知識などお届けします。 滋賀県大津市を中心に診察している動物病院。夜間診療・往診ご相談ください。 トリミング施設、ペットホテルも併設しております。専用駐車場有。

カテゴリ: 症例紹介

最近ブログサボりがちですので、コソコソ更新しておきます。
本日、みらい動物美容形成外科開院しました!

と、いうのは冗談でして、
ワンちゃんの永久脱毛を実施したというお話です。

『眼が赤い』とか『涙が多い』、『目やにが多い』、『眼を痒がってこする』など、
『眼』に関してのトラブルは比較的良く診察をします。

その中でも多いのが『結膜炎』です。
『結膜炎』は、眼に何かしらの刺激が加わることで発生することが多く、最近はアレルギー性結膜炎というものが増えています。

ただ、もちろん、何でもかんでもアレルギーで済ましてはいけません。
今回のワンちゃんは、逆さまつげ数本あり、いつも結膜炎を起こしていたのですが、
良く観察していくと目頭に生えている皮膚の毛が目の中に入ってしまっています。


分かりにくいですが写真の赤丸内をご覧下さい。

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抜いてみたり、トリマーさんが切ってくれたり色々試してはみたのですが、すぐに毛は生えてきますし、更に目頭の皮膚が目の中に内反(クルンと入り込む)している為、ほとんど効果がありませんでした。

そこで考えたのが永久脱毛です。
もちろん『美容目的』ではなく『治療目的』です(笑)


当院で採用しているレーザー機器を使い、
眼に悪さをしている毛の毛根にレーザーを照射します。
すると毛根が死んでしまいスルリと毛が抜けるのです。

ヒトの永久脱毛と全く同じ方法なのです。

分かりにくいですが処置後の写真です
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目の中、目頭に密生していた毛がツルンときれいに脱毛されています。

人間でも、『永久脱毛』と言えども、
『永久』ではないようなので、おそらく犬の場合も『永久』ではないと思います。

ただ、1つの治療法としては十分に実施する価値があるように思います。

ワンちゃんの永久脱毛をご希望なら
是非、みらい動物病院へ!(笑)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
みらい動物病院は、病気の治療・予防だけでなく、 ペットが日々健康に暮らせるための食事指導やしつけ・マナー、お手入れ方法の指導、動物を通じての子供教育など、ペットとペットオーナーそして地域の方々と共に、ペットと暮らしやすい大津市のみらい(未来)を作っていきたいと考えます。

アットホームで話しやすい、ペットオーナー様が参加出来る、オープンな診療を心掛けております。どんな事でもお気軽にご相談下さい。

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休診日;木曜日、日・祝午後
診察時間:午前9時~12時 午後4時~7時30分
夜間・緊急は随時受付

巨大食道症(Megaesophagus)

食道は、食べ物を胃に輸送するという働きがあります。
しかし、何らかの理由で食道のこの機能が低下し、食べ物をうまく胃に輸送できずに、
食道が拡張してしまう病気を「巨大食道症」と言います。

巨大食道症になると、まず見られる症状が
「吐き戻し(吐出)」というものです。

これは食べ物が胃に到達する前に吐き出される事で、「巨大食道症」を疑う大きな要素となります。

では、
食べ物が胃に入ってから吐き出される「嘔吐」と、
食べ物が胃に入る前に吐き出される「吐出」を、
見分ける方法はあるのでしょうか?



あります!

「嘔吐」の場合、吐いた物(吐瀉物)には、胃液が混じる事が多いので、黄色っぽい胃液の色をしていたり、独特の酸いにおいがします。吐瀉物のPHを測ることが出来れば、酸性に傾くためよく分かります。

一方、「吐出」の場合は、吐瀉物に胃液が混じらず、食べ物がそのまま吐き出されます。
また、食べた直後から30分以内に吐き出すことが多いのも特徴です。



では、実際に「巨大食道症」と診断した例を紹介します。

ミニチュアダックス、オス、4歳
(主訴)
食べたものをよく吐き、痩せてきた(子犬の時から)
急にぐったりした

(診察結果)
栄養状態が悪く、低血糖によると思われる神経症状も出ていた為、
即、入院、点滴、検査となりました。
血液検査で貧血や脱水、蛋白など栄養状態の低下が見られ、レントゲンでも拡張した食道が確認できました。


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(診断・治療)
巨大食道症と仮診断し、原疾患(巨大食道症を引き起こす基になる病気)がないかを見ていきました。
巨大食道症は、

・先天性
・後天性

に、分けられ、
「先天性」の場合はほとんどが「特発性」と言われ、原因不明とされています。
「後天性」の場合は、ホルモン性疾患や自己免疫性疾患などにより引き起こされる場合がある為、
精密検査が必要となります。

今回は主訴で、子犬の時から吐いていたと聞いているので、「先天性」が疑われましたが、
念の為、ホルモン検査なども行い、異常がないことを確認し治療を進めていきました。

「巨大食道症」の治療で最も大切なのは
エレベーテッドフィーディングというもので、食事を立った状態で取らせる事で、食べ物を重力で胃に送り込むというものです。
※写真はイメージです
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これを1日4回行いながら、胃腸のお薬を投薬し、足りない水分は点滴で補っていきます。

この病気は、治ることは稀で、一生付き合っていかないとならない事が多いです。
しかし、若いうちに気づき治療を行えば、エレベーテッドフィーディングと投薬を続けることで、食道の拡張が改善したとの報告もありますので、諦めず治療する事が大事です。



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